CFOメッセージ
平素は格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。2025年3月期第3四半期を終えて、当社グループの財務状況と今後の展望について、お伝えいたします。
現在の財務状況
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最高財務責任者 管理本部長
安澤 嘉丞
2025年3月期第3四半期の連結売上高は、前年同期比で46.7%増の475億円となりました。全事業で業績が伸長しており、特に2024年3月31日に100%連結子会社化した株式会社スポーツオアシスが加わったことで大きく伸ばすことができました。
ルネサンス単体既存クラブの第3四半期末の在籍者数は前年同期比1.6%増、第3四半期累計の売上高は前年同期比3.3%増となっております。
純利益は前年同期比17.8%増の7.2億円となりました。これは、既存クラブの売上高が前年同期を上回っていること、2023年度の総合スポーツクラブ新規出店4施設の改善効果、スポーツオアシスのホームフィットネス事業の販売が好調に推移していること、連結子会社のルネサンス・ベトナムへの投資で為替差益を計上したこと等によるものです。
営業キャッシュフローは、ルネサンス単体ベースで第3四半期累計25億円と積みあがってきており、徐々に財務体質も改善する見通しです。
市場の状況と戦略
コロナ禍を経て、国民の健康に対する意識が高まる一方、フィットネス業界は24時間ジム等小型業態の大量出店により、競争が激化しております。その中で、当社グループは既存のスポーツクラブの施設の維持・更新、リニューアルへの設備投資を最優先で実行し、スポーツクラブの魅力向上、収益改善に努めております。
また、スポーツオアシスについては、統合効果の最大化に向けて、2025年4月1日の合併を目指し、現在、それぞれの領域で業務の統合に向けて準備を進めています。
今後の見通し
2025年3月期第4四半期の業績は、2025年度に向けての入会獲得のための追加の販促費やスポーツオアシスとの組織統合にともなう費用が発生しますが、当初計画を上回って推移する見通しです。
2026年3月期については、引き続き既存のスポーツクラブへの施設の維持・更新、リニューアル投資を優先して進めるとともに、今後の成長に向けて、介護リハビリ事業、ホームフィットネス事業、新たな事業にも投資を増やしていく予定です。
スポーツオアシスとの統合効果は、システム統合が完了する2027年度以降の最大化を目指しております。
中長期的なビジョン
当社グループは「生きがい創造企業」という企業理念のもと、「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を長期ビジョンに掲げ、すべてのライフステージにおいて、人々が心身ともに「健康」で「生きがい」を持って、豊かに過ごせる社会を目指しております。このビジョンを受けて、「2024-2027中期経営計画」を策定、2028年3月期に売上高750億円、営業利益55億円を目指しております。財務目標としては、自己資本比率25%、ROE12%、ROIC7.7%を目指しております。
株主・投資家の皆さまへのメッセージ
フィットネス産業における事業環境は、引き続き大きく変化していますが、多くの方が健康であること、人と人とが繋がりを持ち続けることの大切さを実感されています。今後、スポーツオアシスから合流するスタッフとともに「新生ルネサンス」として価値創出に取り組み、株主・投資家の皆様のご期待にお応えできるよう、新たな成長に向けて尽力してまいります。今後も変わらぬご理解とご期待をいただきますよう、お願い申し上げます。
―次回の更新は2025年3月期決算発表後を予定しています。―